中国合宿終了!!!
初海外スキー合宿にして、初の中国でしたが、本当に濃い内容の合宿だったと思います。
中国のかなりの極寒の地で練習を行いました。
通常が-10度台後半から-20度台。最低気温が-10度とかだと「あったかい!!」とか言っちゃうような環境。
あまりにも一日一日が濃すぎて、『何かを得て帰らなければ』という焦りが出て来たりもして、精神的にも大変だったこともありました。
-29度での練習で、凍傷にもなりました。通常気温が-29度で且つ強風でした。
さらに滑ると体感温度は未知数。スタート前はまだいいのですが、滑り終わる時に本当に手足がちぎれそうになってました。
そんな中で、今回のシーズンインキャンプでは、『イメージを変えること』を目指してひたすら練習しました。
シーズンインが一番イメージを変えるのには最適だからです。
去年苦戦したGS。
気合が入って、闘争心が強く出れば出るほど、失敗してしまっていました。
原因はとにもかくにも、ターン前半を作らず、ポールを過ぎたあたりから、ガツンとターンをしてしまっていたから。
でも、この原因がわかっていても、どうしてもこのすべりを変えられませんでした。
焦りもあったし、岩岳が間近だったから。
でも、今回の合宿では、一つ一つのスキー動作の分析をして、それをどう変えればいいのか、ひたすら基本トレーニングの中で確認していきました。
私の今回の合宿の最大の収穫は、
技術面では、
『縦のラインのターンの感覚』を掴んだこと。
縦のラインのターンを作るためには、スキーを「踏む」のではなく、トランポリンで飛び上がる際に圧を受ける時のように、「耐える」ことがまず必要。
その「耐える」動作から、直接スパッとターンの切り替えしをすること。(自分は今まで、この「耐える」動作ではなく、体を回しておしりで「踏んで」圧をかける動作をしてきました。)
そして切り替えた瞬間から、スキーのトップに圧をかけ、スキーが自分の進行方向とは違うターンをする方向に遠心力で、グルンとターンをしていく。
この感覚を、理論だけでなく、感覚で掴んだことが収穫です。
体は常にフォールラインに向かって落ちていっているのに、スキーはスピードを殺さずターンを描いていく。
自分の感覚としては、自分の『普通』だと思う滑りよりも、アンギュレーションを作る時に腰だけをもっと外向させてやると(でも体はフォールライン)驚くほどグリップ力が変わり、切り返しの時により大きな「タメ」を作れることに気づきました。
タメを作ったら、すばやく板を投げ出すような感覚でスキーをターン方向に向け、遠心力を雪面に噛ませながら加速する。
そして、ターンとターンがすべて繋がるように、体は浮かないようにずっとタイミングを逃さないようにしていく。
これを、スキーのスピードの中で表現していくにはかなりの集中力が必要です。
次の北海道合宿では、このすべりを『自分の普通の滑り』に出来るように、基本トレーニングとともに、ポールの中での基本トレーニングもみっちりやりながら、体得してきたいと思います。
今回の合宿で感覚がわかったし、どうやれば上手くいくかも掴んだので、あとは、反復練習。
今まで、ターン前半を作るには「スキーを追い越してクロスオーバーさせること」と思って練習してたけれど、どうしても感覚がつかめずイメージを変えられませんでした。
やっていることは同じなんだけれど。
何はともあれ、これから、毎日スキーノートを見て、イメトレを欠かさないようにしたいと思います。
北海道に行ってから、中国で出来たことが、「アレ!?出来ない」とかにならないように。
以上が技術面での収穫。
でも、今回の合宿で掴んだ最大の収穫は精神面でのことです。
「大会に臨むためのメンタル面のこと」
という、単純で狭隘なことだけではなく、
同じ練習でも、如何により伸びるかということです。
はっきり書きませんが、それは、いろんな要素が絡んできます。
それは、日常生活に絡むことです。
自己改革が必要です。
今後の人生のためにももっと考えなければなー。
ともあれ、あと6日後にはまた雪上。
雪があるのか疑問だけれど、今回の合宿での学び、気づきをチームに還元していけたらなと思います。
皆がみんなを高められる合宿にできたら、すばらしいなと思います!!!