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《小鳥とペトラザ》第9話
前回までのあらすじ:小鳥とペトラザは会話をしていたが、小鳥がちょっと体調を崩したようだ。
小鳥はペトラザのうわべだけの慰めに少しだけ激怒した。と同時にやるせなさが込み上げて来た。「所詮世の中は才能なのか。『南町青年アームレスリング同好会』に所属して日夜トレーニングを積んだはずなのに少しも筋力なんか付きやしない。」
そんな弱気な小鳥の内心を悟るかのようにして、ペトラザの怒号が飛んだ。
「あれがベガであれがアルタイル、そしてあれがデネブである。」
さすがの小鳥もペトラザの指差す先にしぶしぶ目をむけた。美しく浮かび上がりそうで浮かび上がらない三角形に目を奪われた小鳥は思った。
「わたしあの空の一部なりたい」
なにか込み上げてくる熱いものを感じた小鳥は思わずコートを脱ぎすてた。
明日に続く
コメント
話が動きだしたな。
先が気になるぜ
ペトラザさんの活躍いつも楽しみにしてます。