北からこんにちは
みなさんお元気ですか
私は今バスの中で旭岳を降りている途中です。そして新たな地へと
下界はどうなってるのでしょう。もう何日も黒い道路を見ていません。
因みに帰りのバスも(行きも)ぼっちでした。他には運転手さんしかいません。40人乗りバスなのでバッチリソーシャルディスタンスがとれています。
さて、合宿入りは市村先輩と一緒でしたが(といっても訳あって一緒に旭岳を登っていくことはできませんでした)すぐに先輩は下界へと旅立ってしまいました。
それからはコースに行くのもぼっち。体操もぼっち。ご飯も外のツララが毎日大きくなっていくのを見ながらぼっち。
イチムラ先輩、なんで私を置いて行ったんですか?本当に寂し くはなかったんですね、これが
確かにぼっちでしたが、去年某宿のワックスルームにて話かけてくださった方が「1人ですか?〜〜〜なんか寂しかったらいってくださいね」と声をかけてくれました。
一回しかお話ししたことがなかったのですが(1年前)私の名前まで覚えていて感激しました。
さて、練習も1人なのですが別に森の中に1人でいるわけではありません。人の姿は見えます。
今回私はグラウンドでの練習をまぁ頑張りました。
ハムスターのようにグラウンドをぐるぐるぐるぐるノンパールで滑りました。というのはスーパーが上手くなりたかったからです。
できない理由は簡単で片足に乗り切れていないのでおっとっと となり動きが動画の早送りの様になってしまうのです。
他の人の滑りをみていて思ったのは慣れてない人は脚を持ち上げてるんですよね。
反対に上手い人は流れる様な動作で脚が動いており「おいしょっと」という風に脚を持ち上げたりはしていません。
体重移動だけで進んでいる様にみえるのです。
で、今回気づいたのは板が身体の中心から離れてから体重を移動するのは遅すぎるということです。
身体の真下に脚があるうちに加重すると反対側の脚がついてきて真下にきたらその脚に加重すると乗れることに気づきました。
あとは雪上だと転んでも痛くないことが多いので(雪上でも痛い時はあります〜)思い切って身体を動かせます。
きっと今頃彩湖にいたなら黒い道路→痛い→転びたくない→おそるおそる足動かそう
となっていたでしょう。
私は1年前ここで雪上デビューを果たしたのですが少しは滑れる様になったなと思いました。
1人だと色々考えるときがあるのですがコースの入口をみて去年は板すら履けなかったんだなーと思いました。
去年は板を履くだけでものすごく疲れていた気がします。
そんなことを考えていたらあー、去年はあの場所に長谷川さんがいて小河原さんがいて岸先輩がいて影山先輩がいて、それからちょっとはしゃいでいた江原先輩と市村先輩がいたんだなーと思いたくさんいたなーと感じました。
壁を越えて上のコースにいってみようと思ったのはいいものの大変でした。
というのは上のコースは去年一回行っただけ、しかも前方に岸先輩、後方は長谷川さんと小河原さんに固められながら瀕死の白鳥(ロバ?)よろしくゼーゼー滑っていたので景色など覚えていないのです。(今思うと豪華メンバーですね)
それでも上りはナルニア国に迷い込んだようで本当に神秘的でした。木々の谷間から少し見える下界も本当に綺麗でいつか1年ズにも見せてあげたいなと思いました。
行きは良い良い帰りは怖いとはよくいったものです。(先のことはあまり考えないタイプ)ノリで頂上まで来てみたのはいいもののひとっこ一人いない雪山で帰りは急に心細くなりました。
ここどこ?どっち?
誰も答えてはくれません。
ですがクロカンの跡は登りと下りで異なるのでヘンゼルとグレーテルの様に八の字の跡と逆方向に進むことでなんとか下山しました。
実はまだこの時、イチムラ先輩がいたので上に行きましたー!と報告すると「へー」と言われました。
あともう一つ。初日に午後練をした後先輩に「迷わなかった?」と聞かれました。
「迷いました」というとご飯を口にいっぱい頬張った先輩はかつてみたことのないような満面の笑みで手を叩いておりました。
先輩: あそこでしょ?あの右に行くと宿の駐車
場に行っちゃうとこ
絶対ゆきの間違えると思ったんだよアハハ
私: そうですよ てか、迷いそうなら教えてく
れても グチグチグチ…
先輩:いや、教えようと思ったんだよ!だけどコ
ースで一回も会わなかったんだよね
(実は俺も迷いかけたんだよなぁ、あぶね)
コースは滑走日数稼いできちんと覚えないといけませんね。
まぁ、何度もいいますが確かに1人と言えば1人で周りから心配されました。(心配してもらえました)
でも、本音をいうと雪上で滑れて本当に嬉しかったです。
今年度に入ってから今年はスキーができないのではと憂鬱になったときもありました。
なんとか部として許可を勝ち取れて本当に良かったです。先輩方には、特に書類作成をしてくださった葵先輩には感謝しきれません。本当にありがとうございました。
わたしはいまスキーができて本当に幸せです。
2年 XC ゆきの
iPhoneから送信
iPhoneから送信