需要のない話
需要のない話をします。最近の僕の板事情についてです。いつもみたいに面白くないので読まないでください。
東工大OBの人が白馬の人に貰ったジャンプ板を貰った江原です。
実は板が壊れてしまいました。というか、壊れていたことが発覚したというか。
ランディングバーンを滑るときや、レールのないアプローチを滑るとき、自然と左の板が内側に入ってきて片足ボーゲン状態になる病を患っていました。
でもその入り具合は日によって差があったので、
これは絶対おかしい!
いや、俺の乗り方が悪かっただけか…
やっぱり板のせいだ!
でも板は一見普通…
とブレつつごまかしてここまできていました。
しかし2/9、さすがにおかしかった。
ランディングバーンでもアプローチでも、ものすごい勢いで板が内側へ入ってきて、スキー操作で修正できる限度を超えました。
僕は左右の板を入れ替えてみたところ、今度は右足が変な方向へいくようになり、
絶対板のせいだ!
と確信しました。
自分では診断できませんでしたが、滑走面が剥がれかけて微妙に隆起しており、それが原因と判明しました。実際、他の板で滑ってみたら普通に滑れました。俺は2年もスキー部をやってなお、まっすぐ板に乗ることさえままならないクソ雑魚スキーヤーなのかとかなり落ち込みかけましたが、無罪が証明されました。とうとうマテリアルエラーが暴かれたのです。世は正されました。しかも貰った板は自分の体格にあっているものなので、以前より飛びやすくなるはずです。よかったです。めでたしめでたし…
…と思うじゃん?なのです。その貰った板、最初のジャンプでビンディング外れました。まあ取れてもいい部分なのですが、年季が入っているからなのか、全然元の位置にハマってくれません。
それから僕と赤ジルブレットくん(ビンディングの名前)の戦いが始まりました。
まず、多少の衝撃では外れないようにすべく、解放値を高めたいのですが、いつの誰のか知らないモノに説明書はありません。宿の工具セットを借りて板からビンディングを引き剥がし、部品レベルまで分解して解放値のメカニズムを研究しました。ネジ一本のレベルまで分解したところで戻し方がわからなくなって焦りましたが、なんとか戻せました。解放値も変えられました。
しかし、最初のジャンプで外れたパーツはどうしてもハマりません。
いっそのこと、元々使っていた板のビンディングを移植すればいいのではないか?といろいろ試しましたが、スラットナービンディングには変なネジ(トルクスネジというらしいです)が使われていて外せません。
お父さんに相談したら、
「おめそもそもどうやって板に穴開けるんだ?ドリルなんてねぇど」
と言われ、確かにーーーーとなりました。
絶望。進むことも退くこともできないとはまさにこういうことか…
しかしそこは野沢温泉村、住民同士の密な連携が僕を助けてくれようもしています。
近所に住むジャンプ関係者に連絡していただくことができ、明日見てもらえることになりました。大変ありがたいです。さらに、ダメなら金森スポーツでビンディング交換はできるとの情報もゲット。余りにありがたすぎるのでいつも以上に仕事頑張りました。
次回、需要のない話第2話「ビンディング交換完了!」お楽しみに