3月も中旬を迎え、卒業というタイムリミットが迫る中、何とも言えない日々を過ごしている清水です。

とりあえず、アルペン競技の方は、みんなに無理言って練習時間を捻出した甲斐もあり、順調に成長しています。ご迷惑をおかけしたみなさん、特に全国公の役員のみなさんには、感謝の意が尽きません。本当にありがとうございました。おかげさまで、運がかなり良かったらポイントできるかもしれないです。とにかく、一生懸命頑張ります。

とまぁ、この時間にブログを更新した理由は、昨日ちょっとゴタゴタしたために、寝るのが遅くなってしまい、ブログを書き損なったからに他ならない。

ではなぜゴタゴタしたかというと、昨日は野沢から岩岳への移動日であったからである。その上、勿論、昨日の午前中は練習をしたのだが、本来なら午後も練習する予定であった。しかしながら、天候が非常に劣悪で、試合直前期の我らには、練習時間を稼ぐのと体調の万全を期すのとで日頃よくよく起こりがちであるいわゆるトレードオフ的な判断を迫られ、だがしかし、答えは明白であるのだからあまり悩みもせずに、結局午後は練習しないという結論に至ったにも関わらず、アルペンの移動とはやはりノルディックよりも比較的労力を要するように感じられ、実際にも、岩岳到着は18時を回り、その後やれ夕食だやれ他大へ荷物を輸送だやれ風呂だのやれチューンやれ洗濯だのとやるべきことをこなす内に、当然時は矢の様に流れ、気づいたらチューンルームで翌日を迎えていた。

以上、ブログ更新が遅れた言い訳とする。

昨日の天候はというと、こうしたら寒くて凍えるだろうと誰かが仕組んだかのようなコンボを発揮してくれた。まず、朝方は雨。昨今の中でも比較的な気温の高さを感じつつスキー場に到着。フリートレーニング、ポールをセットした後、本格的にポール練習が始まる。その頃には、すでに雨滴は着用していた衣類の繊維の隙間から地道に浸透をし続けており、気づいた頃には生身の体に迫る所まで。そんな中、試合前最後のポール練習だからと、気合満点でワンピ一枚になる石戸谷を見て、曲がりなりにも先輩である俺は、何故か知らんが中途半端な気合を発揮し、ウエアは脱ぎ捨てたもののワンピの上にはおっていたジャージまでは脱げず、しかるにジャージの素材をご想像の通り、当然の様にびしょ濡れになる。いつしかブーツの中も大洪水で池だか浅沼だか、とにかくとんでもない状態になっていた。そしてこのタイミングで、雨は雪に変わる。なぜか寒波が到来しなさって、瞬冷地獄を喰らわせてくれたのである。

雨天のジャンプ練習や極寒の地でのクロカンの練習は経験したことがあるが、昨日のそれは、過去のどの体験をも上回る。何がヤバいって、リフトに乗ってじっとしている時間、その時間的な長さも然ることながら、静止状態を強要されること、リフト上、隣で石戸谷は「俺は寒さで内臓が痙攣してますよ(ニコリ)」アルペンの辛さの一側面を垣間見ることができた瞬間である。

そしてまぁ俺の場合は更に上記の状況に付随して、なぜか右目のコンタクトがはずれ、そのままピントが合わない中、劣悪な視界、劣悪なコンディション、荒れたコースを攻めていたのが、本当に恐怖との闘いであった。幾度となく、視認するにあたわなかったコブが突如俺の脚元をすくい上げ、宙を舞い死にかけたのは、今ではいい思い出。

てかアルペンって、厳しい競技ですね・・・・
中途半端な覚悟で始めたら絶対に後悔すると思いました。
勿論、俺は最初から本気で全力でしたが。

度胸が無いと絶対に成長できない、と感じたところは何となくジャンプに似ていて、滑りを反復で体得しようとするところは、何となくクロカンに似ていると感じた。

びしょ濡れになった体と道具を携え、忍び寄る悪寒と格闘しながら宿に帰着。外湯（まつばの湯）に飛び込み、そこで富山県ジャンパーの小学６年生２人と意気投合し、若干いじめにあいながら楽しい時を過ごしました。彼らの中では何故か坊主の評価が低く、とまぁ恐らくあの空間で一人ジャンパーでは無くアルペンであったことも手伝っているだろうが、「坊主は坊主なりに頑張れよ！」と石戸谷君は言われていました。俺はというと、ジャンプ道具をねだられ、全てを部に寄付したと言ったら「馬鹿じゃねぇの！」と言われました。でも、子供には何を言われても、素直にかわいいと思えます。子供の素直さ、純粋さに癒されました。なんか書いてることおじさん臭いな・・・・

とにかく！これから現役生活最後の大会、がなぜかアルペンの大会であることには意外性を感じずにはいられないが、悔いの無い様、この春の貴重な時間を費やして練習してきた自分のアルペンの滑りを、全てを、出し切れたらな、と思います。頑張ります。

この部を離脱するまで、あと２週間ちょい。