第一次下川合宿、終結!!
最近は「冬あるある:寒い」というネタ一本で健太郎にウケている江原です。文字にしたら全然面白くないことが改めて分かりました。しかし合宿中は笑いのジェネリック。限りあるネタ資源のリユースはSTCsの観点からも有効です。
昨日は12月の下川練習最終日でした。午前中だけ飛び、午後は旭川へ向けて移動するという流れ。
しかし午前は前日に続いて天候不良、結局4本しか飛ぶことが出来ませんでした。そういうのは自然を相手にしているスポーツの宿命であり、醍醐味でもあります。
本当はあと20本飛びたかったですが、その4本でも少し変化の兆しが見えたのでゆきのパイセンリスペクトでジャンプレポート書きます。
コロナでサマージャンプが不十分なまま迎えることとなった今シーズンですが、その分イメージトレーニングは相当やりこんでおります。僕は去年よりもサッツ(踏むきり動作)がきれいになった、理想型に近づいた、ように感じています。しかしそれは速度ゼロでの話です。何十km/hというスピードの中で同じ動作ができるかどうか、それこそがジャンプという競技の肝だと考えています。
僕はそれが不十分です。僕は、というか初心者~中級者はみんなそうですが。これを克服してようやくスキージャンプとして形になるようです。
で、実際のカンテ(踏み切る場所、アプローチの末端)において僕はどうなっているのかというと
①サッツ動作に意識が持って行かれる結果、最後の最後でスキーが先に飛び出している(体が板において行かれている)
②本来はハムストリングスから動き出さなければならないところ、上体から動き出している。
というわけです。
僕の場合サッツはかなり元気よく飛び出していき、それ自体は長所なのです。が、それが徒となっている側面もあります。サッツしようという意識が働き過ぎる結果、体がその場において行かれていると考えられるのです。
影山主任のジャンプには繊細さがある一方、江原副主任のジャンプに繊細さはありません。これは性格由来ではないかと分析しますが、だとしたら僕は影山主任のまねをするというよりは、自分らしい姿勢を追求すべきということになります。
滑り降りて落下するという単純な競技のように見えますが、実は個性がかなり出る競技なのです。同じ上手い人でも、人によって飛型が結構違います。それもジャンプの面白さですね。
下川ジャンプ少年団には日本代表クラスの大物がゴロゴロしていて感覚がおかしくなります。コーチの伊藤克彦さんも世界レベルの選手だった方です。
ミディアムを飛ぶ偉人達の飛行曲線は非常に美しく、いつまでも見てられます。空港で離着陸する飛行機を眺めているのに似た感覚ですね。滞空時間は3秒を越える人もいて、あんなに飛べたら相当楽しいだろうなと想像します。
せっかくジャンプと縁のあった身ですので、引退までにはミディアムのK点を踏みたいと考えています。そのために今シーズンでどこまで伸ばせるか?次回の下川ではスモールK点を目標にしています。
そんな話してたらもうジャンプしたくなってきた。ジャンプが切れてきた。早く次のジャンプをキメないと…(血眼)シュパッ(ジャンプをキメる音)ふぅ。
アルペン、クロカンとは比較にならない程多くのOB・OGが引退後もジャンプ台に来る理由はこの中毒性。深刻な社会問題となっています。
禁断症状を抑えたところで話を戻すと、僕のテーマは「ハムストリングス始動で腰から浮き上がるサッツ」なのです。
そして、前回と今回のジャンプではそれが少しずつ実行に移せてきました。といっても、動画で見てみるとそこまで大きくは変わっていません。飛んでる本人からするとかなり変わっているのですが…まあどの競技でもそんなもんですね。アルペンの時もそうだったように記憶しています。
ちなみにコンバ転向後にアルペン時代を振り返って反省していることは、「もっと自分の動画を何度も見るべきだった」ということです。見てはいましたが、もっと何度も何度も見るべきでした。そうすればもう少し上手くなっていたのに、という気がします。知らんけど。さよさん&ナムさん、菅平での健闘を祈ります。菅平生活OBより。
午後は下川→名寄(ヤマトの営業所にクロカン板を投げる)→旭川と移動。
名寄駅からヤマトまで往復6km以上を男子3人でHSD(⇔LSD)。合宿最大の息切れを観測しました。
しかしいつかの自分が作っておいたヤマトメンバーズカードがここで役に立ちます。10%割引適用で発送費の節約に成功。コンバの人にはもうばれたと思いますが、僕はポイントやらマイレージやらの類いを集めるのが趣味です。この趣味は諸経費節約という形で皆様に還元しますので、江原がいちいち何とかカードを取り出すことについてはあしからず…
名寄→旭川のバスで暖房設備が故障。すると運転手さんが代車を手配してくれ、待ち時間に温かい缶コーヒーを差し入れして下さいました。なんという人情。コレガ、ココロ…ニンゲン、ワルクナイ、イイヤツ。後で聞いた話ですが、思いやりオリンピック日本代表候補だったこともあるそうです。
そして旭川駅近くの東横インにて一泊することでGOTOトラベルの適用を受けることに成功した我々は、地域共通クーポン15000円分をひっさげて意気揚々と旭川の街へ繰り出します。
しかし北海道の夜は予想外に早く、使えるお店が全然ありませんでした。海鮮丼2500×4、ツルハドラッグ1250円×4で全額使い果たしてターンエンド。僕はファブリーズ(詰め替え用)と洗顔フォームを購入。この一週間で化粧水と乳液が切れ、洗顔フォームをお風呂に忘れてくるという怒濤のスキンケアクライシスを経験しています。
以上で初めてのコンバ合宿終わり~お楽しみ要素多めでしたが、シーズンイン合宿としては正解だったんじゃないかと感じています。
一週間の共同生活で家族のような関係を構築したコンバチーム、30日から野沢温泉に乗り込みます。
PS
旭川空港で「東京へご出発予定の江原駿様、お伝えしたいことがございます。カウンターまでお越し下さい。」とアナウンスされました。告白かなと思ったんですが違いました。残念です。
またジャンプが切れてきた…早く僕を最寄りの下川へ運んでください。