後輩の皆さんへ(江原駿)
後輩の皆さんへ、
たくさんのお手紙にアルバム、寄せ書き、花束、プレゼント、ありがとうございました。本当に嬉しかったです。
丁寧に書かれた文字の一つ一つに息遣いが感じられ、読み進めるほどに体温が上がるような感覚になりました。めちゃくちゃ悪口書かれてたらどうしようかと思いましたが、安心しました。みんなに良いこと沢山書いてもらえて、私は幸せ者ですね。
同時に、自分がそこまで感謝されていいのだろうかと少し不安にもなりました。思い返せば、至らなかったこと、言い過ぎたこと、間違っていたこと、やらかしたこと、そんなことばっかりです。少なくとも、尊敬に値するような大した先輩ではありませんでした。
それでも、私なりに考えて行動してきたこの数年間が、少しでも皆さんの記憶に残ってくれているのなら嬉しいです。
この4年間、部活で学んだことは沢山あります。その沢山の学びをコトバにして残したいと思ったので、思いつく限り書き出してみました。その数22個。その中から後輩の皆さんに伝えたいことを3個だけ選んで書き残し、餞の言葉とします。
一、「主体的に学び、研究する者だけに勝つ資格がある。何となく練習してはいけない。」
二、「情熱を持って取り組んでいれば応援してもらえる。応援されている人はそうでない人より数段強い。」
三、「強いチームを作るのは、良いプレー半分、良いマネジメント半分。部門も役職も本質ではない。」
これからのスキー部を担う後輩の皆さんは、1人1人が類い希な才能を持っているようです。卒業していく我々にはなかったものも持っていて羨ましいです。それらを存分に活かして、暴れてください。沢山失敗して、いろんな思いをしてください。失うものはありませんから。
必ずまた会いましょう、お互いにいい顔で。
後輩の皆さんへ、なのに読んで下さった先輩方、コーチの皆様、保護者の皆様、その他全てのスキー部関係者の皆様にも心から感謝申し上げます。4年間、支えていただきありがとうございました。これから社会人として、人に施し、与え、支える、素敵な大人である皆様のお仲間になれるよう精進して参ります。
この文章を最後まで読み終えたあなたが新入生なら、もう入ったほうがいいですよ。だいぶ興味持っちゃってるから。その気持ちを大切にしていれば、少なくとも悪いようにはなりませんよ。OB会で待ってます。
江原駿