1月11日
関係者『またミディアムのランディングバーンに竜巻が・・・・』
お久しぶりです、清水です。インカレ出場のため、岩手県に来てから早3日が経とうとしています。
さて、ところでここ岩手の気候は、普通の学生にとっては未知の代物である。ランナーに於いては主にクラシカルのグリップワックスが、ジャンパーにとってはジャンプ台での風向やその強弱等が、気候に対する本質的な関心事として挙げられるわけだが、そこで、なら岩手はどうかというと、これが恐るべきことに、コンビニ弁当の様に日替わりである。まぁ詰まるところ、コンビニ弁当の様にバリエーションも限られているわけだが、それでもこう毎日コロコロとコンディションが変わっては、翌日の見通しも立てれたものではない。さしずめギャンブル感覚である。
昨日、ノーマルヒルでジャンプの練習をするため、麓のレストハウスに集まった所、吹雪の為クローズになってしまった。
そこで、やれ今日はどうかと前日同様に麓のレストハウスに向かうと、そこには情報待ちのジャンパーがたむろしていた。時折り日も覗く天候ながら、再びジャンプ台がオープンorクローズの審議にかけられていた。
そこで、入口付近で電話をしている異人の会話がふと耳に入る。
かろうじて聞き取れたのは以下
『・・・・飛ぶかどうかは学生次第・・・・』
何やら明らかに危険な匂いしかしない展開に際して何故だろう、もはや躊躇は誤判断であるといわんばかりに、ジャンパー達は次々にジャンプ台へと向かうリフトに乗り込んでいった。何だ、ただの勇者達か。
さて、周囲から若干の遅れをとった一橋コンバチームは途中、強風でリフトから落ちそうになりながらも何とかジャンプ台に辿り着いた。そこで俺達が見たものは・・・・
すまないがここで冒頭の吹き出しに戻って欲しい。
先に着いていたジャンパー達はみな口を開けたままジャンプ台の方を眺めていた。
しばらくの間、突っ立っている選手達は誰もアップすらしようとせずに、茫然自失と化していた。恐らく、この状況下でジャンプの練習を行った場合にどのような結末が待ち受けているか、という事に思いを馳せていたのだろうか、ただただ風だけが元気よく吹き荒れていた・・・・・・
明日開会式があって、とうとうインカレが始まります。余命いくばくも無い現役スキー部生活を噛み締めながら、頑張っていきたいと思います。