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コンバインドポイントゲッチュー

あー、色々書いていると夜中になっちゃうよ。コンバインドのリザルトです。

ジャンプ得点 時間差 クロカンタイム 最終秒差

1位 山本 晋平(京都産業大学2年) 96.8   0:00  15:51.7   0.0

2位 宮﨑 伸彦(東北大学4年)  64.4   2:09  14:48.2   1:05.5

3位 瀧山 祥希(大阪大学3年)   65.3   2:06  15:14.8   1:29.1

5位 南波 和希(東北大学3年)  50.3 3:06  14:28.4   1:42.7

6位 田中 謙(東京大学4年)   70.0   1:47 15:53.1   1:48.4

8位 高道 範武(東北大学3年)  65.3   2:06 15:50.3 2:04.6
 
9位 長谷川 源 (東北大学3年)  61.5 2:21 15:55.9 2:25.2

10位 山本 建杜(東京大学2年) 79.0   1:11 17:08.1   2:27.4

13位 藤堂 寛(名古屋大学)   48.4   3:13 16:09.1 3:30.4

14位 木村 太一(一橋大学3年)  59.6 2:28 18:32.0  5:08.3

グンダーセン方式とは何か説明します。

ジャンプの得点の計算方法は純飛の方に書いてあるのでそちらを参照ください。
前半ジャンプの一位の選手を基準として15ポイント:1分の比率で2位以下の選手の時間差を算出します。後半の出走時間がこの時間差によって決まります。

15ポイントで一分の差がつくのでだいたい野沢ミディアムだと5mくらいの飛距離の差がクロカン5キロで1分のタイム差と同価値になるわけです。

ちなみにグンダーセンは人の名前でグンダー戦ではありません。ぼくも最近知りました。

2ポイントです。僕は超前半型コンバインドなのでポイントできるかどうかひやひやしてましたがどうにかなりました。セーラーとリラー、偉大ですね。セーラーの塗り方教えてくれた長谷川とリラー切ってくれた林さんに感謝です。

去年は前半10位、総合19位だったので成長が感じられて嬉しいものです。ちなみに後半が25位なのはないしょです。下手をしなくても上手い一年に負けるクロカンでポイントが取れるあたり2部複合はジャンプ特化型でもクロカン特化型でもポイント可能でおもしろいものです。

インカレ期間のジャンプを振り返るととても安定していたなという感想です。毎回40メートル前後の飛距離を維持し、小失敗はあっても大失敗をすることはありませんでした。では調子が良かったかというと感触では全く逆こけるんじゃないかと不安で、複合PCRまでは思い通りのジャンプができるはずだという意識は戻りませんでした。昔、体で学んだ理論を思い出しながら飛んでいて、客観的に飛ぶことが出来たおかげでベタージャンプをつづけることができました。

これで僕のインカレは終了です。12ポイント獲得という結果は今年一年の練習戦略が大筋では間違ってなかったことの証左です。(断言)来年の戦略は今年半分捨てていたクロカンとここしばらく失敗続きのジャンパー新歓を重視したものになるでしょう。

戦略の話をします。

ジャンパーを育成する、ジャンプが上手くなりたいと考えたとき、一番重要なのは年間単位での通常練習、週末合宿、長期合宿を含めた練習計画でないかと思います。

一般大学生がジャンプを続けていく、うまくなっていく上で障害となるものは2つ、お金と恐怖です。

お金は言うまでもありません。週末合宿に一回行けば土日稼げたであろう2万ちょっとの機会損失と最低1万と何千円かの実際のお金が吹っ飛んでいきます。ジャンプの実力を向上させていきたいなら、最低月二回以上は必要で、僕のように一年での短期育成を狙うなら月月火水木金金でやるしかありません。もし通常練習を月水金でやるならバイト可能日は火曜木曜だけです。ジャンプ狂いなら銀行強盗してでも金を用意するでしょうからいいですが健全な大学生にこれを求めるのは苦でしょう。

次は、ジャンプの恐怖の話。

そもそもスキーは怖いものです。クロカンは怖くないだろと納得できない方はサイコの緩い下りすら下れなかった一年生のころを思い出してください、夏合宿でどれだけ擦り傷を負ったか思い出してください。ですがクロカンとアルペンにはボーゲンがあります。恐怖の大部分は速度に起因しています。ボーゲンかけてれば下りの怖さは薄れるので最低限の実力が身に付いていくにつれむやみやたらのボーゲンは自然と無くなっていきます。どういう動作が危ないのか、どのポイントが危険なのかを学ぶことで危険を管理されたリスクに変換する技術を習得していくのです。

しかしジャンプでボーゲンは逆に危険です。アプローチでボーゲンはできません。着地も無理です。速度が出た状態で着地した一年生は速度にビビり、無理にボーゲンをしたり、両方の板で接地することができず、板の操作ができなくなりこけます。

こけた原因は身の丈以上の速度です。一年生の木村は冬のミディアム直滑降中に無理にボーゲンして吹っ飛んで大転倒しました。しかし何もわからない一年ジャンパーの体は『飛んだからこけた』と考えます。命の危険を感じた一年ジャンパーは本能的に飛ばないジャンプをし始めます。足を延ばさなかったり、足を前に突き出して板でブレーキをかけたりと種類は様々ですが。

こうなってしまえば練習は悪影響しか生みません。飛ばない練習をしているようなものですから練習せずに少年ジャンプでも読んでいる方がましです。一度見に付いた恐怖を取り除く方法は安全にジャンプが出来ると繰り返し練習して本能で学習するしかないのに、その脳みそにインプットされる安全なジャンプは全く飛ばないジャンプです。一度袋小路に入ってしまうと抜け出すにはずいぶんと時間がかかります。抜け出せずにラン転したり、退部したりする人までいます。

ジャンプがうまくなる人が他種目の経験者が多いのはこの二つの障害を乗り越えやすいからではないかと思います。中高からアルペンやクロカンをやれるような家庭はジャンプにお金を使うことにも寛容でしょう。恐怖もほかの種目で危険を潰すノウハウを身に着けているので袋小路に入り込む可能性も低いです。

あとは熱心に練習して、コーチのアドバイスをしっかり頭で考えて消化していけばすぐにうまくなれます。

しかし袋小路に入り込むと低迷コースです。人間は基本的にみな愚者なので歴史より経験を重視します。コーチの説く理論より経験に引きずられます。僕が脱出できたのも偶然の産物です。

まとめると未経験者ジャンパーが上手くなるためにはお金の問題を無くし、無理な練習を強いて袋小路に入り込ませないことが大切なのです。来年の新歓とその後の育成のためにはこれらの問題の解決が必要です。

他パートの常識に則った練習計画を立ててしまうといきなり一年をミディアムで飛ばしたり、他の他種目経験ジャンパーと同じようにポイントができるんじゃないかと冬のミディアムを飛ばしたりして怪我を負わせて、恐怖を染みつかせてしまいます。はっきり言います。一年生の怪我は先輩の責任です。谷底に落ちて戻ってくるのは獅子かキ印だけです。

経験者が少ないはずの東大が精鋭部隊なのはそもそもお金の心配がなく、そして年間の練習メニューが適切だからではないかと。まあ素材もいいんでしょうけど

つらつらとジャンプのことを書いてきましたが、年間の練習計画、戦略をしっかりと考えるのは個人単位でも部活単位でも重要なことです。大事なのはどこに問題があるのか、その本質は何なのかを深く考えることとリソース意識です。

ある競技を上手くなる要素がいくつかあったとしてその要素が掛け算で結果出るものなのか、足し算のものなのか考えるべきです。掛け算(クロカンでいうと体力、技術、筋力とか?)なら極端に弱い要素があればすべてが無に帰すので弱点を補う戦略を立てるべきで、足し算(複合でいうクロカン部分とジャンプ部分)ならどちらかを捨てて特化するのもいい戦略です。すべて頑張れるのが一番ですが、時間やお金、そしてやる気も有限の資源と見なさなければなりません。二日後ポイントを取るには、一年後結果を出すには何を重視し、何を削ってそれを実現するか考えるのが大切です。

以上、今年はランを軽視したノルディックの風上に置けない半分純ジャン気取りの木村がお送りしました。

コメント

  1. TKYM より:

    おい、リザルトの優勝者が実際と違うぞwww

  2. KMR より:

    訂正したで

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