【遅報】一橋ジャンプ六年ぶりインカレポイント
お疲れ様です。
本日のインカレ純飛躍のリザルトです。
1位 山崎 涼太(京都産業大学4年) 一本目 飛距離 48.0m 距離点 40.4 飛形点 47.5 小計 87.9
二本目 飛距離 45.0m 距離点 32.0 飛形点 46.5 小計 78.5
合計 166.4
2位 山本 晋平(京都産業大学2年) 一本目 飛距離 49.0m 距離点 43.2 飛形点 48.0 小計 91.2
二本目 飛距離 43.0m 距離点 26.4 飛形点 46.0 小計 72.4
合計 163.6
3位 山本 建杜(東京大学2年) 一本目 飛距離 45.0m 距離点 32.0 飛形点 44.5 小計 76.5
二本目 飛距離 42.5m 距離点 25.0 飛形点 44.5 小計 69.5
合計 146.0
5位 田中 謙(東京大学4年) 一本目 飛距離 43.0m 距離点 26.4 飛形点 46.0 小計 72.4
二本目 飛距離 40.0m 距離点 19.4 飛形点 43.5 小計 62.9
合計 135.3
6位 木村 太一(一橋大学3年) 一本目 飛距離 42.5m 距離点 25.0 飛形点 45.0 小計 70.0
二本目 飛距離 37.0m 距離点 9.6 飛形点 43.5 小計 53.1
合計 123.1
7位 瀧山 祥希(大阪大学3年) 一本目 飛距離 41.0m 距離点 20.8 飛形点 45.0 小計 65.8
二本目 飛距離 38.0m 距離点 12.4 飛形点 41.5 小計 53.9
合計 119.7
8位 宮﨑 伸彦(大阪大学3年) 一本目 飛距離 36.0m 距離点 6.8 飛形点 43.5 小計 50.3
二本目 飛距離 38.5m 距離点 13.8 飛形点 44.5 小計 56.3
合計 108.6
多くの方々からジャンプのポイント計算が分かりにくいと苦情が入っているのでスコア計算について説明します。
ジャンプのスコアは飛距離点と飛形点の合計スコアで競われます。
距離点はK点を基準(60ポイント)にして、K点距離によって定められるメーターバリュを用いて算出されます。
K点を超えると60ポイントから加点され、下回ると減点されるわけです。
今回の野沢の台ですと、K点が55メートル、メーターバリュが一メートルごとに2.8ポイントです。
木村君の一本目のジャンプを例に挙げると飛距離が42.5メートルなので 60-(2.8*12.5)=25.0 25ポイントが距離点となります。
飛形点は5人の審判が20点満点で採点し、最高点と最低点をカットした3人分の得点合計が採用されます。(最大60ポイント) 減点対象はいろいろありますが例えばテレマークを入れないと最大2ポイント減点になります。2*3で6ポイント、先に挙げたメーターバリュ―が2.8なのでテレマークを入れないと飛距離換算で2メートルちょっと分スコアがさがってしまうのです。
木村君の一本目のジャンプを例に挙げると5人の審判の採点が(上のリザルト未記載) 15.5 15.0 15.0 15.0 14.5 で、最高の15.5と14.5を除いたほか三人の祭典の合計45ポイントが飛形点となります。
この二つの点を合わせた70ポイントが木村君の一本目のジャンプのスコアとなります。
木村君の2本のジャンプスコアを合わせた合計スコアは123.1。上位の選手とは12ポイント差なので、あと4メートル少し飛ぶか、テレマークを二本分ばっちり入れられれば5位になれたわけです。ムズいですね。
以上、コンバインド主任木村によるジャンプ得点計算講座でした。
はい。お久しぶりです。木村です。十大戦の前に転倒して1月と2月の第一週まで運動完全禁止、ほとんど運動できずに合宿に入って体力の衰えや思うようにジャンプの練習ができないことに焦ったりしてましたがどうにか間に合いました。6位です。6位です(強調) 10ポイントです。フハハ、インカレでのポイントなぞわたしにかかれば朝飯前ぞ、フハハ。一段高いところから下を見るのは気分がいいな、フハハ。頭が高いぞ、ワハハ
十大の中では3位です。ちなみに上2人は昨年度、今年度の十大優勝者です。やはりチャンピオンたちは格が違いますね。僕は十大3年さいつよを名乗ることにします。来年は十大さいつよを名乗りたいです。
コンディションは一本目は無風でアプローチもすごく滑ったのですが、二本目は打って変わって横風が吹き、アプローチも溶けかけるとイマイチでした。転倒者が複数出て、自分も転倒していたら入賞は無理だったでしょう。普段の練習でも今日ぐらいのコンディションの日はあるのでやはり大会の緊張がミスを誘発させるのでしょうね。緊張しないようスタートゲートでダンスをしたり、踊ったりしたのが功を奏したようです。みなさんも真似してください。
試技無しぶっつけ本番の一本目はとてもいいジャンプができたのですが、二本目は転倒者の続出にビビって攻めきれませんでした。復帰後からこの大会まで5コマしかジャンプの練習が来なかったので技術面はともかく精神面の鍛錬が足りませんでしたね(言い訳)。でも怪我から水を吸った干しシイタケのように即座に復帰できたのは夏に多く積んだ練習のおかげですね(自画自賛)
まじめな話をしましょう。ポイント獲得した十大勢は、東北4、東大3、名大2、一橋1、大阪1です。合計11人。東北は3年の南波を怪我から出場させていませんがそれでもシード枠5人全員で出場し、4人ポイントしています。
このメンバーは十大でのポイント勢にもだいたいそのまま当てはまります。量と質を両立させた東北、東大が十大のトップ2を占めるのも当然です。
ジャンプ競技の一つの特徴はポイントの独占が起きやすいことです。アルペンは各大学に経験者がばらけやすいこと、クロカンは滑走距離という誰にとっても等しい努力が実力に結びつくことでポイントがばらけやすいのですがジャンプ種目は経験者が皆無で、またジャンプ台でただ飛んでいるだけでは実力に結びつきません。
経験者が(十大レベルでは)存在しないジャンプは質の高い練習を積みさえすれば誰でもポイントを獲得できますがそのノウハウを持っている大学が少ないのです。ノウハウは簡単に途切れます。知識だけでなく、練習に向かう姿勢であったり競技そのものへの熱意もひっくるめたノウハウは実際にそれを獲得した先輩が自ら手本となり、後輩もそれを学ぼうと意欲を持たなければ伝わりません。一橋が昔、持っていたであろうそのノウハウは東大、東北の独占物になってしまいました。
一度失ったものを取り戻すのは非常に難しいことです。他のパートの先輩がジャンプの後輩を勧誘したり育成するためにできることは限られています。『スキー部にはジャンプが必要だからお前がやれ』と言っても『ならどうして先輩がやらないんですか』となってしまいます。ジャンパーを罰ゲームのような存在にしてしまっては誰だってやるわけがありません。
今のところ一橋は飛ぶノウハウ、質を高める方法は取り戻しつつありますがジャンパーを増やすノウハウ、量を増やす方法を持っていません。
まあ何が言いたいかというとまじでやばいよ、ということです。
とりあえず2人必要だと思います。2年後を考えると1人では心配です。頼りない2年といつもいるわけではないOBの後輩ジャンパーになろうと考える新1年が都合よく現れてくれるとは思えません。
新歓を頑張ってたくさん新入部員を獲得するか、さもなくば既にいる部員が転向する必要が出て来るでしょう。
ジャンパーが絶滅寸前なのは一橋の構造的欠陥です。この欠陥をなおさなければ優勝なんて夢のまた夢で、何年も慢性的に続いている欠陥をなおすには荒治療もやむなしかもしれません。
1ヶ月ぐらい先の話を延々としましたが、明後日は複合です。体力面の不安やら同志社大学が二人複合選手を出してくるなどけこきつですが前半遠くに飛んで、後半逃げ切るしかありません。がんばっていきましょー。
コメント
ポイントおめでとう!
10ポイントってすごいな
でも飛ぶだけじゃなくてランも速くないとキングオブスキーは名乗れないぞ
引き続き朗報を期待している