2代目
お疲れ様です。主務兼コンバインド主任です。
自分史上最長となってしまいましたので、お時間のある方だけ、読んでいただけたらと思います。
(これでもだいぶ削りました)
まずは、インカレお疲れさまでした。
インカレまで続く合宿の最初の日、新宿に向かう電車で、健太朗と、たぶんこの合宿一瞬で終わるよなって話してましたが、本当に一瞬で終わりました。
シーズン始まる前に市村先輩が、本当に一瞬だから、一回一回の練習を大事にしてほしいといってましたが、本当に、その通りでした。
インカレの最初の種目はスペシャルジャンプでした。次の日のコンバインド女子はオープン競技でポイントが入らないので、同じ日時で行われる女子フリー10㎞に出場することにしていました。
このインカレでの最大の目標は、スペシャルジャンプでがっつりポイントを稼いで、女子1部昇格に貢献することでした。そして、おそらく表彰台に立つであろうジャンプの先輩たちと、一緒に表彰台にたつことでした。
前日の公開練習では、吹雪でコンディションが悪く、1年生に限らず同期や先輩も転倒していたため、最初の3本は乗り降り、最後の1本で踏み切る計画で行きました。
当日は、コンディションも昨日よりはよかったので、試技から絶対に踏み切ると決めていました。昨日は全部安定してたし、下川の40でも踏み切って大丈夫だったから、トライアルラウンドから踏み切って、ちゃんと飛ぼう、アプローチでひかれずに、正しい方向に踏んだら絶対大丈夫だ。と繰り返して、ゲートから手を放しました。飛び出した瞬間の浮遊感と、昨日はなかった高さを感じた後、目の前に板の先端がきて、気づいたらめちゃくちゃに転倒してました。経験したことある方は分かるかもしれませんが、過呼吸みたいになる絶対やらかしたという痛さがきて、去年の骨折した瞬間を思い出しました。係員の方が集まってきて、目の前に担架みたいなソリみたいなのが持ってこられてて、やばい転び方してしまったと思いましたが、痛いのは腕だったので、まだ飛べるなと思いました。スペシャルジャンプでがっつりポイント入れることが、一橋で女子ジャンパーになった私が1番やるべきことで、目標だったので。板がもてなかったので、ほかの女子ジャンパーの皆さんに手伝っていただいて、上まで登りました。後藤さん、菜々子ちゃん、わかばちゃん、自分たちも競技で精一杯ななか手伝ってくれて、本当にありがとうございました。
登ったはいいけど、片腕で板を履くのに手間取ってしまい、上でもまた皆さんに手伝っていただきました。係員の方、わかばちゃん、楢崎くん、あの時は皆もスタート前だったのに、ご迷惑おかけしました。本当にありがとうございます。
とりあえず降りたらポイントだから、昨日とまったく同じ乗り降りでいこうと思って、スタートしましたが、飛び出したら右側のコントロールがほとんどきかず、また転倒してしまいました。
本番で2回も転倒し、関係者、選手の皆さんに多大なご迷惑をおかけしたこと、お詫び申し上げます。
この時点で表彰台は無理なことが確定し、次の1本飛べるかどうかという思いで、また皆さんに手伝っていただいて上まであがったところ、スタッフの方に2本目のオフィシャルカットを伝えられました。知識不足で2本そろえないと順位がつかないと思っていたので、必死で交渉しようとしてたら、「僕もきみと同じジャンプの仲間だからね、来年もここにきて無事に飛んでほしいから、そのためにも今は、ね?」と説得していただきました。この時は絶望しましたが、1本でも順位はつけていただける(人数的に順位さえつけてもらえればポイントが入る)こと、そして靭帯損傷だったことを考えると、止めていただいたことには感謝しかないです。ありがとうございました。ご迷惑をおかけして、すみませんでした。来年はちゃんと全部飛んで、無事に全部着地します。
そして、次の日競技があるにもかかわらず、病院につれていってくださり、付き添ってくださった大関先輩をはじめ、対応してくださった部員やスタッフの方、本当にありがとうございました。
2本目は飛べず、次の日のフリーもDSとなりましたが、踏み切ったことに後悔はありません。ちゃんと力が伝わった感覚はあって、転倒したけど、24mをだせたことは、課題点を改善すれば、絶対距離は伸びるという自信になったように感じています。だって、まずは踏み切らないと、次の段階は絶対に見えてこないので。もし踏み切らずに、昨日の飛距離をそろえていた場合の、ポイントとか順位とかを考えなかったことはないですが、もしそうしていたら、九大戦と同じ後ろめたさをもったままシーズンを終えていたと思います。今の自分に鹿角のミディアムで踏み切ってちゃんと着地できるだけの技術はなかった。踏み切らなければ、このことさえわからないままだったんですから。
唯一の心残りは、先輩たちの最後のスペシャルジャンプ、優勝ジャンプを見られなかったことです。
ここからは、他の競技について。
1番感動したのは、リレーでした。女子も男子も。めちゃめちゃ熱かったです。
女子リレーは、一橋ランナー女子の皆さん、皆すごく速かったです。りほの登りの速さには、本番でも圧倒されました。上級生になってフォームとかが完成したら、すごいことになるんだろうなあとか思ってます。完全に次期エースですね。クロカンにおけるりほの存在はわたしにとってめちゃめちゃ大きいです。今年のクロカンモチベの8割はりほに負けたくない気持ちでした。来年からはくらいついていきたいと思うので、よろしくお願いします。笑
純ラン女子の皆さんとわたしの決定的な違いは、技術的なことは置いといて、皆レース中、きつそうだけど楽しそうに滑ってるところだと、インカレ中に気づきました。
楽しくないとうまくなんないよ。某先輩にずっと言われ続けてきました。
今年2年生になって初めてクロカンを楽しいと思えることが何度かありました。でもまだまだ、足りないです。走れば走るだけ、追い込んでいくなかで体が自然により楽に滑れる動きを習得していく、そしてだんだん速くなって、楽しくなっていく。この最初の走りこみの、一番きつくて一番大事なところがまだまだ自分には足りてないです。
そして、レースを楽しむという気持ち。自信がなくて弱気なうちは、そんな気持ちにはなれないでしょう。自信をもつために必要なのも、それまでやってきた練習に対する自信なんだと思います。
純ランにこんなに強い女子が揃ってるんだから、自分も先輩と健太朗みたいに、しっかり走れるコンバインド選手になれるよう、たくさん吸収していきたいと思います。そして、来年のリレーでは、ゆきの先輩とりほと、バトンをつなぎたいです。
萌果先輩、一橋ノルディック女子の道を切り開いてくださって、本当にありがとうございました。わたしには想像できないくらい、相当大変だったと思います。でも、今わたしたちがリレーでメンバー争いまでできるようになったのは、絶対に萌果先輩がいてくださったからだと思います。わたしも先輩に続いて、一橋ジャンプ女子の道を切り開いてきたいと思います。
今回はインカレでも、ジャンパーでありながらそれほどポイントで貢献することが出来なかったので、来年でしっかり、全種目で取り返してきます。
最後になりますが、4年生の先輩方、本当にありがとうございました。
2年も離れてるのに、こんなに6人全員のことが好きってあるでしょうか。6人全員が、スキー部にとってだけでなく、自分個人にとっても、一人も欠けてはいけない大きな存在でした。周知のことだと思いますが、それだけ本当に全員素敵な先輩だったということですよね。
そして(まだ終わらんのかい)、えばかげ先輩。
コンバインド部門を一から作ってくださって、わたしたちの頑張れる場所をつくってくださって、わたしたちをジャンパーにしてくださって、ずっと憧れで大きな目標でいてくださって、ありがとうございました。
自分で言うのもなんですが、わたしたちはお2人にしっかり愛されてたと思います。そして、九大勢のなかでも一番恵まれた環境で育てていただけたのではないかと思っています。2代目として、2人に育てられた後輩として見合うようなジャンパーになって、2人の作り上げたたくさんのつながりを大事にして、わたしと健太朗と、新しいメンバーで、一橋ジャンプをもっと強くしていきます。組織あるある、2代目が、鍵。ですもんね。
改めて、一橋スキー部の先輩・同期・後輩、OBの皆さん、そしてコーチのみなさん、各合宿先の現地の方々、他大のスキー部員の皆さんといった、たくさんの方々に支えていただいた1年でした。
今シーズンは終了となりましたが、改めて、一橋スキー部、そしてコンバインド部門をささえてくださった皆様に、感謝申し上げます。
ここからは、幹部代として、心強い同期・後輩と、頼もしい先輩方と、より強い一橋スキー部を、そしてコンバインド部門をつくっていけるよう頑張りますので、何卒よろしくお願い致します。
主務兼コンバインド主任 棚村あやな
Ps.長くなりがちだけどたぶん自分史上一番長いです
Ps.Ps.3日もかけて書いたからか
Ps.Ps.Ps.こんなに長いけど九大ジャンプのお二人はここまで読んでくださってると思います
Ps.靭帯レベルの痛みもアドレナリンでごまかせたくらい、貢献したいと思えるようなスキー部にであえたのはきっとかなり幸せなこと(処置室行ってからが一番痛かった)