身体論 in 奥多摩
ごきげんよう
6月9日(土)、国立でフレッシュマンたちがKODAパーティーを繰り広げていた一方、私、鳥谷部は武蔵五日市に招集された。
クロカン恒例の都民の森30キロ走に参加させていただいたのだ。
生きる伝説パパ藤原さんと、OB1年目の無尽蔵のスタミナ持ち宇佐美さん、そして我らがキャプテン小河原さん、と僕の4人だ。
7時、ストップウォッチの快音が天高くと轟き、長いレースがスタートした。
10分も経たないうちに、藤原さんと宇佐美さんの姿が見えなくなった。
なんてこった…
現役よりゲンエキだわ…
水分補給のタイミング、たまの上半身の脱力、全て小河原さんの見よう見まねをした。
正直小河原さんに完全にずっと引っ張ってもらった。
ありがたやー。
ほぼ20キロ地点の数馬の湯を通過。
自分史上最長距離に到達し、つかの間の喜びに浸る。
ここまでは準備運動程度だとも知らずに…
その後、なんか尋常じゃない坂が出現した。
カーブの先がどうなっているのだろう?
斜度とカーブのラディウスが急すぎてかわからない。
登ってみるとまた登りで、この繰り返しが結局あと10キロ続いた。
数馬の湯を通過して10分も経たないうちに、僕の脳内で、リトル鳥谷部による身体論の特別寄付講義が始まった。
身体の3つの神秘性についてだった。
神秘性① (乳酸が溜まって足が動かなくなる、自分の足じゃなくなる)
数馬の湯以降、平地or下りがあった記憶はない。
指数関数的に乳酸が溜まって、自分の意思では足が動かなくなった。
足が動かせるとは、なんと幸せなのだろう…
神秘性② (Poy捨て)
人間、極限状態になるとモラルが崩壊することを学んだ。
足が動かなくなり、腰に激痛が走った。
ウエストポーチにはウィダーゼリーが2つ入っている。
正直今食べたら吐き出しそうだし、めちゃくちゃ重く感じた。
僕は絶対にポイ捨てをしない主義だが、恐ろしいことにPoy捨てしてポーチを軽くするかどうかのジレンマが始まった。
幸い、ロードバイカーがたくさんいてモニタリング機能が働き、なんとか自制できた。
危うくクソ人間になりかけた。
神秘性③ (塩の結晶)
両親に愛情たっぷり育てられた僕は人生経験が少ないせいか、自分の体の未知なる反応に驚いた。
なんと身体中に塩が吹き出したのだ。
最初は車が巻きたてた砂埃だと思ったのだが、全身、左右対称に塩の結晶が観測された。
よく「汗と涙の結晶」という言葉を聞くが、本当に汗の結晶を絞り出したのは初めてだった。
わたし、こんなの初めて…
結局、バスのタイムリミットには間に合わず、小河原さんと宇佐美さんに強制回収してもらった。
都民の森で一人で山菜そばを食べるのは非常に寂しかった。
秋までには先輩たちと一緒に食べたい。
とにかく、この日は極めて貴重な経験ができた。
僕が無理を言って、この刺激的なイベントに参加させてくれた、キャプの小河原さんには大変感謝しています。
できれば次回も参加して、身体の神秘を感じなくなるくらい成長していたい。
国立のキャンパスより
スキー部2年 鳥谷部 洋一
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コメント
お疲れ様。
神秘性②の気づきを大切にして今後もオフトレ頑張って下さい
ありがとうございます。
また必ず会いましょう!